CAD/CAM冠はハイブリットレジンブロックを材料にCAD/CAM法によって製作したクラウンです。高温・高圧下の最適条件で重合されたレジンブロックを材料にしているため、従来のコンポジットレジンよりも硬さや曲げ強度が向上しています。
※現在では上下顎小臼歯部と下顎第一大臼歯が保険適用となっていますが、金属アレルギーの患者様に限り臼歯部全ての部位が保険適用内となっています。
金属アレルギーの患者様において、より安全な材料を選択または置き換えるが望ましいですが、その代表であるセラミックスの詰め物や被せ物は保険が効かず自費診療となるため、治療費の面でなかなか踏み込めない患者様も多いかと思います。CADCAM冠はそういった白い歯を入れたいが費用はなるべくかけたくない方に推奨されます。
ジーシー社のCAD/CAM用高靭性ハイブリッドブロック。主成分はウレタン系ジメタクリレート、バリウムガラス。シラン処理剤をフィラー全面にコーティングすることで、ナノフィラーの高密度化を可能としたシランコーティング技術である「FSCテクノロジー」を採用しています。このため従来のセラスマートと比較してフィラー充填率が約10%アップし、物性が向上しており、曲げ強さは270MPa。また平均粒径300nmのナノサイズフィラーにより摩耗による影響が少なく、つやが長く維持されるようになりました。ミリングはウェットとドライの両方に対応しています。
☆平成28年より一部材料での製作でのみ保険適用されました。
2018年4月より保険適用となりました。金属の代替材料として歯冠用グラスファイバーのフレームに高強度のレジンを用いた3ユニットブリッジです。グラスファイバーにより応力のかかるブリッジ連結部の補強を図っています。同じく保険適用のメタルフリーの補綴物としてCADCAM冠があげられますが単冠症例に限定されてしまいます。高強度レジンブリッジを用いることで臼歯部中間欠損への補綴が可能になりました。また、金属価格の高騰によりその有効性が期待されています。
保険適用の条件として 、上下顎両側すべての第二大臼歯が残存し、左右の咬合支持が確保されている患者に対し、過度な咬合圧が加わらない場合等に、第二小臼歯の欠損に対して、第一小臼歯および第一大臼歯を支台歯とするブリッジに使用する場合に算定されます。ただし、歯科用金属を原因とする金属アレルギー患者では、臼歯1歯の中間欠損に対して、臼歯の支台歯2歯とポンティック1歯のブリッジに使用する場合に算定されます。この場合、医科の保険医療機関または医科歯科併設の医療機関の医師との連携のうえで、診療情報提供(診療情報提供料の様式に準じるもの)に基づく場合に限ります。
インプラント上部構造とは、埋入されたインプラント体により支持される補綴装置のことで、大別して、患者による着脱ができない固定式補綴装置と患者による着脱が可能な可撤式補綴装置とに分類される。そのなかで、固定式補綴装置にはクラウン・ブリッジ、ボーンアンカードブリッジとがあります。補綴の種類としてはオールセラミック、メタルボンドなど対応出来ます。さらに固定の方法によってスクリュー固定式とセメント固定式とに分けられます。一方、可撤式補綴装置としては、インプラントを支台としたオーバーデンチャーと顎顔面補綴装置とがあります。
株式会社 グレースデンタルクラフト
〒238-0031
神奈川県横須賀市衣笠栄町1丁目17 八秀産業第一ビル4階